ウィーメックス株式会社(以下、「ウィーメックス」)、株式会社メディロム(以下、「メディロム」)、三菱地所株式会社(以下、「三菱地所」)、株式会社Confie(以下、「Confie」)、TaqTik Health Inc.(以下、「TaqTik Health」)は、5社共同で、2022年9月から12月の約3か月間、三菱地所グループが管理するマンション居住者にオンラインでの健康相談プログラムを提供する実証実験(以下、「本実証実験」)を実施いたしました(※1)。本実証実験の概要および結果は、下記の通りです。

#実証実験概要

三菱地所グループ管理のマンションの居住者20名を対象に、メディロムの24時間365日充電不要の活動量計「MOTHER Bracelet (マザーブレスレット)」(※2)を貸与し、心拍や総消費カロリー等のバイタルデータを計測します。バイタルデータの解析はTaqTik Healthが行い、通常と異なる状態が続いた際に該当者に通知を送信します。通知を受信した居住者は、健康相談を希望する場合、ウィーメックスが提供する電子カルテシステム「きりんカルテ」(※3)のサービスを通じて健康相談を申し込みます。その後、健康相談を希望した居住者は、ウィーメックスが提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」(※4)を用いながら、Confieの登録医師によるオンライン健康相談をご自宅から受けることができます。

#結果

回答者数 20
満足度

60%

(今回の実証実験は良かったと思いますか?に「とてもそう思う」、「そう思う」と回答)
推奨度

50

(今回の実証実験をご家族・友人にお勧めしたいと思いますか?に「とてもそう思う」、「そう思う」と回答)
その他 トピックス

・睡眠に関するニーズが目立った

・現在、ヘルスケアサービスに出資していない人の半数以上に出資意欲がある

・健康相談を受けたい場所は自宅、自室

・健康相談を受けたい時間は土日

Teladoc HEALTHを使用した方(=健康相談を受けた方)の評価は高い

MOTHER Braceletの無充電は好評、着け心地と同期が課題

本実証実験において、収集したデータからの通知件数は2件あり、そのうち1件の方に健康相談を受診いただきました。また、それ以外にお申込みによる健康相談は6件実施いたしました。
なお、事後アンケートには、本実証実験にご参加いただいた方全員にご回答いただきました。


・サービスに対する満足度

アンケート回答者全体の満足度は60%でした。
また、健康相談を受診いただいた方の満足度は約83%で、オンライン健康相談は概ね好評であったと考えられます。

・MOTHER Braceletの評価

商品の強みである「無充電」は、参加者の皆様に好評でした。しかし一方で、「同期が手間であること」や「バンドが外れやすいこと」など商品の改善を要するご意見を頂きました。

・ヘルスケアサービスへの関心度

現状、ヘルスケアサービスを特に利用していない方が半数という結果でした。また、ウェアラブル端末を使用されている方は25%程でした。アンケート結果より、比較的高く関心が寄せられているのは、「ウェアラブル端末による日常的なヘルスケアサービス」と「運動指導(トレーナーへの相談)」でした。

・居住者の関心の高い領域

ほとんどの方が睡眠に関するデータを把握したいと希望される結果となりました。一方で実際に睡眠改善の取り組みをされている方は1名で、データの記録や把握をされている方は5名のみという結果でした。

・健康相談を受けたい曜日と時間

健康相談を受けたい曜日では、土曜日と日曜日の希望が大多数でした。特に、土曜日の朝を希望される方が多数という結果でした。

#課題と対策

・健康相談
健康相談を受けていただいた方の満足度は高かった一方で、実施件数が少数でした。

・MOTHER Braceletのバンドについて
本実証実験時は、シリコン製のバンドを採用しました。しかし、「外れやすい」というご指摘をいただき、ナイロン素材のバンドを開発しました。ナイロンバンドはその後、メディロムの独自テストにおいて、シニア層も問題なく装着できていることから、外れやすさの問題に対して、十分な改善策だったと考えられます。

・アプリ同期エラーについて
「同期が手間」というご意見を頂きましたが、本実証実験中に発生したAndroidアプリでのエラーが原因であったと考えております。現在は復旧しております。
実証実験後のアップデートとして、 MOTHERアプリ内にリアルタイムに計測したデータを表示する仕様に修正し、データの閲覧が簡易になりました。

・その他
対象者が最も興味があるヘルスケアデータは睡眠データであると判明しました。本実証実験後のアップデートとして、「効率」「深い眠り」「規則性」「覚醒」「時間」の5つを指標とした睡眠スコアを実装いたしました。今後もより多くの方にご興味も持っていただきご利用いただけるように努めます。


#まとめ

・本実証実験により、宅内や生活の中でご自身の健康状態を収集/把握するニーズ、収集したデータに基づいた健康相談などのニーズはある程度存在することがわかりました。
・ウェアラブル端末に求められる要件として、装着感や同期の簡便さなどがあることが分かり、改善を行いました。
・ウィーメックスは、本実証実験の結果の収集、および解析データの検討により、居住者や利用者の皆様へフィードバックできる内容を充実させ、より意義のある健康相談を検討してまいります。
・また、収集したデータに基づき、定期的な健康情報の提供や、運動・食事の指導など、付加価値の高いサービスの提供も検討してまいります。
・本実証結果を元に、居住者の皆様の健康な生活に寄与するサービスを検討します。

(※1)https://www.phchd.com/jp/phc/news/2022/0912
(※2)https://mother-bracelet.com/
(※3)https://xirapha.jp/
(※4)https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth

 

<ウィーメックス株式会社について>

ウィーメックス株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。企画・開発から販売までワンストップでサービスを提供する新体制として、2023年4月1日より新会社として事業を開始しました。「メディコム」ブランドの医事コンピューターや電子カルテシステムの他に、薬局経営や特定保健指導の支援、遠隔医療システムなどを提供します。国内の「医療DX」を推進するヘルスケアIT製品・サービスを通じて、患者さんへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率化に取り組んでいます。
www.wemex.com
□所在地    :東京都渋谷区渋谷3-25-18NBF 渋谷ガーデンフロント14F
□代表者名   :代表取締役社長 大塚孝之


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